あるイメージ

今年になってからぐらいかな？？

時々、三助が、私の脇の下をモミモミしながら、暫く寝てくれるようになった。。

その、小さくないグーグーな音を聞いていると、

どうしても、あるイメージが浮かんでくる。





緑豊かな野山に繋がる畦道。


何軒かある集落から、時々、色んな名前で呼ばれたり、ご飯が出てきたり。


小学生ぐらいの女の子が、


「あ、猫ちゃん♪」って呼びかけてくれたり、跪いて、お母さんと一緒に撫でてくれたり。





ぶ～ん　ぶ～～んと、ミツバチの羽音や、遠くで牛や鳥の鳴き声と交差するように、


車が走るエンジン音や、自転車が、きこきこ走り、


子供の笑い声、大人の怒り声、泣き声。。。。





　　　






ある日を境に、みんな消えた。。。






　　　






初見から、物怖じせず、




こんなに人懐っこく、無防備、無抵抗な子を取り巻いていた、





人の声や、人が出す音が、みんなみんな、何処かへ行って、この子が残った。





　　　




どれだけ不安だったろ？？？




寂しかったろ？？？





なんで？なんで？なんで？？？？？








ぶ～んぶ～ん、羽音を楽しんで、追いかけて遊んでいた




蝶も、ミツバチも、バッタも、蛙も、




あの時から、遊び相手ではなく、食べるためのモノ、飢えを塞ぐ物になった。　






　　　



最初、会った時、触れて一番驚いた事は、毛。

禿げてるとか、汚れているとかではなく、ゴワゴワのぼさぼさ。

撫でると、普通は、この毛の下に、もっと細い柔かく暖かな毛がある・・・って解るんだけど、

固い表面の毛だけ。

撫でていて、涙が出た。



頑張ったね頑張ったね頑張ったんだね。。。。。




三助の寝息を聞きながら、全身で脱力している姿を見ながら・・・

今も、助ける為に頑張ってくださっている方達に、ありがとうと。。。


そして、三助のふわふわの毛に、顔を埋めてみたい、

気持ち良さそう、つやつや～って言って頂ける事に

誇らしいような、照れくさく、くすぐったいような嬉しいような、

上手くいえないんだけどね・・・・良かったんだよな～って！


ありがとねありがとね！